11/1に開催された姶良市PTA連絡協議会主催の
「薬物乱用に関する研修会」に参加してきました。
保護者の皆様の参考になればと思い、情報を共有させていただきます。
姶良・伊佐地域振興保健福祉環境部の方を講師に招き、
「オーバードーズって何だろう?〜SNSと薬物乱用〜」のテーマで講演が行われました。
前半では最近よく耳にするオーバードーズについて、事例と一緒に解説してもらいました。
特に印象に残ったのは次の点です。
・10代の薬物依存症患者の「主たる薬物」として、2016年度以降市販薬の占める比率が大きくなっていること(2024年は71%)
・オーバードーズの背景に子供たちの「生きづらさ」や「興味本位」、
SNS等を通じた「情報入手の容易さ」があること
後半ではSNSと薬物乱用について、解説をしてもらいました。
・全国的な動向として薬物事犯に占める大麻の割合が増えており(特に10代・20代)、県内でも同様の傾向が見られる。
・インターネット上での誤った情報(「大麻は安全」等)から手を出す者もいる。
・大麻自体も危険だが、そこから、より依存度や作用の強いさらに危険な薬物につながる可能性もある。
・SNS上では、隠語化された情報を検索して比較的容易に薬物の密売がなされている。
・近年では、テレグラムなどの秘匿アプリが用いられるようになっている。
多くの小学生にとっては縁遠い話かな、とも思う一方で、
スマホやタブレットでSNSにアクセスしたり、色んなアプリを使っている子供たちやご家庭も多いのではないかと思います。
改めて、各ご家庭でお薬(市販薬)や危険ドラッグのこと、ネットリテラシーのこと、SNSや秘匿アプリのことなど、話し合う機会になればと思い、情報共有をさせていただきます。
大人も子供も安心して過ごせるように、社会(インターネットやSNS)の環境を整えてもらいたいと思いつつ、私たちも様々なリテラシーを子供達と一緒に身につけていかなければならないなと思う研修会でした。
オーバードーズや薬物乱用については、相談窓口もあります。
「一人で抱え込まずに相談を」とのことでした。
県薬務課:099-286-2804
厚生労働省「まもろうよ こころ」
*上記サイトでは、SNSによる相談も受け付けています。